2011年10月18日火曜日

なかなか厳しいインド市場での日系自動車の状況

先週一旦解決したと思われたインドのトップメーカ、マルチスズキのストライキがまた再発し、泥沼化の様相を呈している。マネサール工場は完全に生産できない状態のようだ。モデルチェンジ間もないドル箱のSwiftがストップするのは痛いだろう。ウチのスタッフもそもそも6ヶ月以上の待ちなのに、これでいつになるかわからなくなったので、キャンセルしてTATAに変えた、というヤツが居た。たぶんあちこちで同じことが起きているだろう。グローバルに見ても業績への大きな影響がありそうだ。

本来タイミング的に発表したてで、デザインもインド人のスタッフの間で評判の良いホンダBRIOにもこういうお客さんが流れるのだろうが、ここへ来てタイの洪水でホンダの工場が水浸してしまいその影響が出てきそうだ。車両の組み立てはインドでしているとはいえ、部品の一部は同じ車種を生産しているタイから持ってきているので滞るものが出てくると思われる。
トヨタや日産についてはよくわからないが 、同じようにタイが地域のマザー的な存在ではあるので影響はあるかもしれない。日産は主力のMicraが後ろ姿がカッコ悪いと評判はイマイチ。Sunnyはカッコイイと言われているが。

そうなるとタイ洪水の影響もなく、マルチスズキのストライキの間にシェアを奪うのは、現代自動車とTATAだと思われる。北米を初めとして現代自動車の躍進はすごいが、インドでも評価は高い。10年前は「野暮ったいデザインだなー」という印象だったのが、最近の現代自動車はi20などなかなかカッコイイクルマになってきている。一気にシェアをアップさせてくる可能性が高い。日系自動車も巻き返しを図らないと大変だろうと思う。

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