2011年8月15日月曜日

エローラ石窟

昨日アジャンター行きのバスを待っているときにホテルの前に待っていたオートリキシャーのおじさんと話をして、エローラ石窟の行き帰りで600ルピーということで8時半にホテルに来ることになっていた。チェックアウトするときに夕方戻ってきて着替えた得たい旨を言うと1時間半部屋を使わせてくれるとのこと。さすがはTAJ。そうするとさっぱりして帰ることができる。

8時半にホテルの門まで行くとリキシャーのおじさんが居た。「エローラまで500ルピーで行って帰ってくれ」というとOKとのこと。そして街を抜けだんだん郊外へとリキシャーは走っていく。デカン高原のせいかすずしくちょうどいい。1時間近く走っただろうか、エローラ石窟に着いた。まずは番号順で見ることにしてNo.1へと向かう。No.1は何にもなくNo.2からスタート壁画はほとんど消えて見えないものの石像はかなりすごい。時間がない人はNo.10から始める人もいるらしいが、僕はNo.12までの仏教石窟を見るだけで見ごたえがあって2時間はかかってしまった。それぞれが素晴らしい。アジャンターよりも大掛かりで、石像は良い。

そのあとNo.13からがヒンズー教石窟。ハイライトのNo.16の前、14位から物売りがやってきて、「さっきあんたあとで見るって言ったよな」と来た。確かに面倒なので"Later, later"と言ったが、ちゃんと覚えていて待っているとは。そしてNo.16の手前で「上から見るといいからこっちへ来い」と誘導しつつ商品を順番に見せてくる。
「いらん、いらん」と言っていたのだが、上から見るNo.16カイラーサナータ寺院はすごい!彼が居なかったら上から見ようとは考えなかったと思う。カメラのシャッターも押してくれたので、「欲しいもんはないけど、連れてきてくれたからチップだ」と50ルピーを渡して、まだ不満そうな物売りを追い返し、皿にNo.16の周りをぐるっと回ってみた。それから下へ降りて今度は正面から寺院に入り順番に見てまわる。

それにしてもこの巨大な寺院が岩山を削って作ったものだとは。とんでもない発想である。スケールもでかい。これは一見の価値がある。

リキシャーのおじさんとの約束通りNo.16が終わり一旦リキシャーへ戻る。するとおじさんが「次はNo.21だ」と連れていってくれた。さすがに3時間くらい見て疲れていたので全部見ようと思っていたけれどここはちょっと効率良くリキシャーで行くことにした。
体のポーズを含めて表現豊かなヒンズー教石窟を楽しみ、途中滝も眺め、No.29まで見ると、こんどはジャイナ教石窟のNo.32へ。


ジャイナ教はヒンズー教と似ているが何かよりプリミティブなパワーを感じる石像が多くあった。これはこれでなかなか他では見ないもので、インドには色々な文化、宗教があると改めて実感する。


エローラを後にして、10−15分ほどリキシャーを走らせたところでランチを取る。オープンエアーの完全ローカルスタイル。虫が結構飛んでいる。
その後Aurangabad名物のヒムローという織物を見に行く。手仕事で織っている手の込んだ民芸品だ。ヒムローというよりは織りの入ったパシュミナを妻に求め、街へ降りていく。
来る途中見えた砦、ダウラターバードを見学しようとドライバーに告げてしばらく行くと、突如渋滞開始。どうも連休で人手が多く、これからエローラへ上がっていくクルマを降りてくるクルマの行き違いが狭い箇所があり混んでしまっているようだ。ここで30分以上足止めをくらい、ダウラターバードまで来てもリキシャーおじさんは「ここは混んでいる。帰りにまた渋滞に巻き込まれる」と嫌がったため、断念しビービー・カ・マクバラー、別名ミニ・タージマハルへ行くことにした。
遠目にはなかなか似ているが残念なことに工事中で足場が組んであった。ただ近くへ行くと完成度があそこまでではなく、まあ普通に作るとこうなるというのがわかる。
あらためてタージマハルの途方も無い凄さを感じる。

ホテルへ戻った後、約束通り部屋を使わせてもらってシャワーを浴び、着替えてサッパリして空港へ。これなら家へ帰って寝るだけで済む。TAJのサービスには満足。
さて明日からムンバイでの日常生活にまた戻る。

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