2012年1月13日金曜日

Auto expo 2012 (デリーモーターショー)

事前にインターネットで「チケットはメトロの駅で配布される」と調べてあったので、会場近くの駅までタクシーで行って、そこでタクシーを帰して駅構内へ。
色々聞いてみるが、しかしここでは配布していないようだ。仕方がないので外に出て聞いてみると「会場のゲート1へ行け、1kmあるけどな」とのこと。「タクシーを帰すんじゃなかった」とそのとき思ったが時既に遅し。仕方がなく15-20分ほど歩いて行くと途中のゲートも長蛇の列。ようやくゲート2に着いて、でもチケット売り場がよくわからずゲート1まで行くかと思って進むと、そこにチケット売り場があった。
当然そこはかなりの列。

まあしかし何とかチケットを手にしたものの、入場するにはセキュリティチェックもありこちらは人だらけの長蛇の列。まあでも、並ぶ仕方がない。iphoneをいじったりしているうちに列は進みやっとセキュリティチェックまでたどりついた。

ようやく入場し近くのホールにとりあえず入って見る。部品メーカーの展示ホールだったようで人もそんなに多くなく、僕らの普段見るような展示会と同じような光景。クルマを見るのにアタマがいっぱいで「名刺忘れた!」と後悔。日本のメーカもあったし部品メーカさんへ商売のきっかけづくりできたかもしれなかったのに・・・。反省。

その他にも中国の部品メーカが集まっているホールなど多数あり、どこもインド市場を開拓したい様子。

その後いよいよ完成車を見るかと思ってまずは商用車のあるホールへ。なんかわからんブランドForceのSUVなんかもあり、国産車もTATAとかMahindraばっかりじゃないことを認識。ちょっと前の中国ほどではないが小規模の自動車メーカも多数あるのかもしれない。

次に大きなホールへ行くが出口ばっかりで入り口がない。大きく回りこんでようやく入り口。どうやらTATAらしい。まずは商用車のTATA。トラックやバスがたくさん。そうしてNANOベースのコンセプトカーが見えてくる。なんかもうすごい人だかり。TATAグループ傘下のJaguarなんか人人人で何展示してるかわからない。その後VWグループで右にAudi、左にSKODAの展示、これもよく見えない。奥にあるBMWにも入ろうかと思ったがMINIの発表で盛り上がっていて全然勧めないのであきらめて一旦外へ。

次にTOYOTAのあるホールへ。これも混んでいて中々ホールに入れず裏へ回ってトヨタブースへ行く。INNOVAやFortunerのマイナーチェンジが目玉か?あまりコンセプトカー的なものはなく発売しているクルマ中心だが、Etiosでインドでモータスポーツをやることでスポーティーなイメージを出そうとしているみたい。
隣のFord、GMはなんか入場制限しているみたいで、Fordの途中までは入ったけどGMへは行けず。VOLTが展示されているかどうか見ておきたかったが・・。

お次はインド最大の自動車メーカマルチスズキのホールへ。ここは1社でホール独占。入り口からコンセプトを書いてあってなんか盛りあがる。SUVのコンセプトカーが目玉と、新しく発売するミニバンErtigaが展示されている。
多様なニーズに対応して先頭を走り続けようということらしい。

次のホールでは1Fと2Fがあり、まずは1F、ルノーと日産が隣になったグループのブースで、コンセプトカーはないがZやGT-Rなどインドでは(たぶん)市販されていないホットなクルマで注目を集めながら、一般発売のMicra、Sunny、発売予定のミニバンEvalia(NV200)などをしっかりPR。ルノーはF1で強いスポーツイメージを出しつつMICRAのルノーブランド版PULSEをアピールしていた。今後ルノーブランドがどれだけインドでも広がるかも注目だ。

お隣は元気な現代自動車。展示は現行の車種ばかりのようだけど、Sonata、Elantra、Vernaなどどれを取ってもアグレッシブでカッコイイデザイン。10年前マレーシアにいた頃はまだ現代自動車は日本車に憧れているけど買えない人のちょっとダサイめのクルマって感じだったがすっかり外観のデザインでは日本車を抜いてしまった感じ。こりゃ彼らがベンチマークしていたトヨタ超もあながち夢ではないのかもしれない。うーん、恐るべし。
 ちなみにモデルのおねーさんも質がイチバン高かったかも。i10に立っていたムスッとキツめの彼女が僕的にはイチバンだった。

2Fは2輪が中心。HondaとHeroの離婚組がどうか気になったが、Heroはブースに人少なし。Hondaはインド人には受けそうなモデルを使って多くの人を集めていた。うーん、現状はシェアトップのHeroだが5年後10年後はHondaの躍進を確信してしまったな、これは。それだけの勢いはある。工場も新設しまくっているし。

あと2Fの目玉はBajaj発の4輪車RE60。わずか200CCの4人乗り。TATA NANOよりもさらに小さく3輪車と本当変わらない感じ。安いグレードは後ろの窓はビニールみたいでかなりインド仕様。さてこいつがいくらで発売されるか?

別のホールへ移ってホンダを探す。BRIO、CITY、CIVIC、ACCORDと現行車種ばかりの展示でこれといった目玉はなし。ASIMOでも持ってくれば企業イメージ上がるのにな。マレーシアでも持ってきてショーやったんだけど。

またまた別のホールへ行って今度はVW。入り口が専用でドイツ人のスタッフで固めた白一色のブースは、インドにして欧州の雰囲気を出すことに成功している。これはかなりの金と努力の賜物。インドじゃありえない。
PhoetonやコンセプトカーのXL1などでイメージを上げておきながら、実際にはPoloとVentoを拡販しようとのことか?あともう一つのイメージリーダーとしえBeetleも投入するようだ。


 インドの老舗メーカPremierは現在ほとんど販売台数がないが、中国のメーカと提携してミニSUVで市場へ再参入のようだ。
以前Premierの工場へ訪問したときに見たのはダイハツのTarunaそっくりさんだったのだが、今回のショーではもうちょっとオリジナリティが出ていてかなりデザインいじったように見える。ダイハツ→中国メーカ→Premierとつながっているのか?単に中国メーカがダイハツのコピーしたものの再コピーなのか、よくわからないが、さて市場に受け入れられるか?

最後にベンツのホールへ。ここだけは別世界、ホール全てがハイクオリティ。 さすが王者。ホールへのアプローチ、ホール内の展示、帰りの途中にあるショップ、すべてがメルセデスクオリティ。さすがにカネかけてるね。”ブランド”とはこういうことかー、って感じがした。

総じて今回のショーは、インド自動車市場の成長の勢いと多様化が感じられた。単にミニカーだけの市場では決してなく、色んなバラエティが今後受け入れられていくということはわかった。もちろんボリウムゾーンは引き続きAセグメントになるのだろうが。各社がどう対応して市場に受け入れられるか、なかなか面白い。2000年代の中国と同じでもはや10年同じモデルを作っていて売れる市場ではなくなっている。今後はグローバルな最新技術、最新モデルをベースにインド市場に合わせたカスタマイズ・ローカライズができた会社が市場を取っていくように思う。
楽しみなマーケットである。



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