2012年1月29日日曜日

カジュラホー&ヴァラナシ旅行第4日-ガンガーの日の出とサラーナス

5時半にホテルを出て昨日空港へ迎えに来てくれたドライバーの運転でガンガーへ。車中色々話をしたが、ドライバーの主な副収入は土産屋からのコミッションで通常5%、米人はカネ払いがいいから10%が相場らしい。あとアーユルヴェーダは20%と高いコミッションをくれるとのこと。観光の際などに土産屋に寄らないと不機嫌になるドライバーへ、時間節約のために土産屋をスキップさせてチップを決める際に参考になりそうなTIPSである。

ガンガーに着くと意外なくらい人が少ない。もっと多くの人がみんな沐浴しているかと思ったが・・。でもおじさんおばさんが数人沐浴しているので撮影をしてから、用意されたボートへ。
ホテル手配のえらい高いボート(1時間450ルピー、たぶん相場は150-200ルピーくらい)だったが、僕一人だけの貸切だったので気分良くスタート。
どうやらスタート地点は端のほうのガートだったようで、北上するにつれにぎやかになってくる。ガートと街灯が川面に揺れてなかなか情緒のある風景だ。メインのガート付近からボートに乗る人も多いらしく川の上にもボートがいっぱいになってきた。焼き場のちょっと先まで行ってもらって引き返す。帰りのほうがガートに近い場所を通る。焼き場のそばで女の子2人がボートを漕いでいると思うと「Candle?」と聞いてきた。商売か、全くたくましい。

「いらない」と放っておいて先を行く。確かに気づくと川面にロウソクが浮かんでいてこれもまたなかなかきれいだ。徐々に東の空が明るくなってくる。メインのガートに近づくと多くの人が居るが思ったほど川に入っている人は多くない。案外こんなものかな。でも一部でクロールをしたりかなり沖まで泳いだり、やたらと元気な一団も居たり、日本人らしき若者2人が寒そうに川に入っていったり、眺めているのはなかなか面白い。

そうこうするうちに東の空にぽっかりお日様が現れた。ガンガーに浮かぶ東から昇ってくる太陽。それはやはりどこか神々しい。これを崇拝したい気持ちは理解しうるものだ。日本も元来太陽信仰だということからすると共通する感覚を持っているのかもしれない。
だんだんと乗った場所へ近づいていく。お日様の前をボートが行き交い、向こう岸は砂の岸になっており雰囲気があり飽きない。元に乗ったガートへ到着するがそこで沐浴する人やガンガーの風景をもう少し撮って引き上げる。

ホテルへ戻る途中ドライバーさんが少々自慢げにヴァラナシ大学を案内してくれたので素直に着いていった。65もの専攻と33,000の学生がいるという巨大大学である。トップクラスの大学のひとつであるらしいことは理解できた。

ホテルで朝食を取って、そのあとサラーナスへ寄ってから空港へ行くという話をして、チェックアウトの支払いをして車を待つ。ところがいつまでたっても全然来ない。最初「10時」と言っていて、「11時になります」と言ってきて、結局12時になってようやく来た。なんでこのしょぼいホテルで4時間も過ごさないとあかんねん!全く時間を無駄にしてくれる・・。

腹立ちを抑えきれないままサラーナスへ向かう。途中ちょっと渋滞していた箇所もあり、実際に使えた時間は30分強。ここはブッダがボードガヤで悟りを開いた後に、初めて説法をしたという場所で 仏教4台聖地に数えられるらしい。大きなストゥーパがあるのでそこへ向かうと、韓国人とすれ違う。チベット系の人も多くいるし、タイ語らしき声も聞こえてくる。さまざまな仏教国から人が訪れている感じがわかる。ストゥーパ以外は土台だけが残る遺跡のような場所だが、木などに雰囲気があり、2000年以上前のことが想像できる場所だ。本当なら大昔に想いを馳せながらゆっくり過ごした居場所だが何しろ時間がない、次に博物館へ向かう。2-5世紀くらいのブッダ像を中心とした彫刻が展示されている。
ガンダーラ美術よりはもうちょっとインド化が進んだ感じだが、日本の仏像ほどはふっくらとせず、ほっそりしてなかなか男前。ここもゆっくりひとつひとつ鑑賞したい場所だが、10分で通過し、最後にお寺へ。
ここも各国の信者たちが訪れている。作りが石であってもちゃんと鐘があり仏像があると、お寺らしい雰囲気だ。内部はブッダの一生を描いた壁画が飾っているが、戦前に日本の画家が描いたものらしい。こういうインドと日本のつながり方もしているんだな。
サラーナスは半日くらいかけていても良いような場所だったが、残念ながらフライトまでの時間がなくなってきた。クルマに戻りドライバーに空港へ急いでもらう。これで今回の旅は終わりだ。

でもせっかくだからと寄ったヴァラナシ、案外悪くなかったな。ガンガーの風景とガート、そこへ至る入り組んだ道は旅人を寄せ付ける何かがあるのだろう。時間があれば、ひたすら入り組んだ道をあっちへいったりこっちへいったりしてみたくなる気持ちが僕にもあった。ムンバイからの交通の便的にまた来るかどうかはわからないけど、来ることがあればまたウロウロしてみるのは悪くない。

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