2012年1月1日日曜日

今後の日本の方向性について ー 3つの選択をする時

年が明けて「朝まで生テレビ」を見たりして、ちょっと考えてみたので記しておきます。

現状の日本のおかれている課題は2005年以降人口減社会に転じたこと。
これは大きな転換期であったにもかかわらず、7年もの間手を打てて居ない。
進む道をざっと考えると

1.人口増の為、出産数増に思い切ったインセンティブをつける

2.人口増が必要だが、出生率改善は既に無理なことがわかったため、移民増政策をとる

3.人口減を受け入れゆっくりと衰退

のどれかになる。
1.の場合、子供手当てなんて中途半端なものではなく、1人目5万円/月、2人目10万円/月、3人目以降15万円/月などという思い切った額のインセンティブを出して、出生率の大幅増を狙うことだ。婚姻数の減少には効き目はないが、漠然と経済的に不安で2人目、3人目を作らないカップルも多いと思われ、複数人の子供を持つことへの効果はあるだろう。財源は国の将来を考え、年金分をいくらかこちらへ回さざるを得ないだろう。

2.は1.が効かなかった場合、移民に対するハードルを大幅に下げること。欧州諸国は旧植民地から移民が多く入り案外人口は減っていないし、米国やシンガポールなどは移民による人口増により国の活力を保っている。もはや1.は手遅れな気もするし現実的かもしれない。何年で1.の効果をReviewして判断を下すかがポイント。個人的にはせいぜい5年と思う。

3.は日本文化を守るには移民は多く入らないほうが良い、しかし衰退は受け入れる、という道だ。 そうであっても日本国の財政が破碇しないよう必要な措置(消費税増税など)は打たなければならない。借金額をどんどん増やし次世代の負担を重くすることは許されない。どうも野田政権はこの道を既に進んでいるようにも見える。

ここ数年、政権交代も含め何度も選挙があった。しかしこれらの選択を国民がする場面があっただろうか?一見耳に心地よいマニュフェストばかりだが、我々国民にはこのような選択肢さえ与えられていない気がする。
各政党がこれら国の方向性を決めるビジョンをそれぞれに掲げて、国民がそれに基づき選択する選挙をしてもらいたい。

少なくとも国の方向性を決めるところに国民の意志を反映させるべきであるし、決めたことを推進する上で納得感を持ち易くなると思う。今のまま、「国民には何も決めさせない、しかしただただゆっくりと衰退の道を辿るだけ」というのではこの国の国民の一人としてやるせなさすぎる。

政党なのだから、政局で遊ぶことばかりせず、政策で違いを打ち出し、国民へ選択を求めるよう、各政党にはお願いしたいところだ。


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