2011年7月2日土曜日

ハイデラバードはムスリムの街

展示会の視察に週末ハイデラバードに来たが、せっかくなので半日はハイデラバードの街を見てまわることにする。空港でクルマを6時間の約束で借りる。2100ルピー、ちょっと高いけどまあ良いか。

まずは空港から郊外にある昔のお城「Golconda Fort」へ。16世紀の城跡なのだが大きな岩がゴロゴロしている丘をそのまま岩ごと利用して城を建ててしまった感じ。かなり強固な城だったようだが最後はイスラム教のムガール帝国に攻められ落城したようだ。大枚(?)500ルピーをはたいたガイドさんが説明をしてくれる。


西洋の城ではこんなに自然を利用したまま作ってしまうだろうか?とどこか東洋的な文化を感じる。僕はなかなか好きだな。
内側の城壁が3km,外側の城壁は7kmにも渡る壮大なスケールで本丸に当たる場所まであがるとそれらが一望に見えてなかなかの景色。デカン高原の真ん中にあるハイデラバードは周辺も岩ごろごろな場所だというのがよくわかる。


何段もの階段を上り本丸まで行き、さらに急な段を降りてきたせいか足がかなり疲れた。待たせてあったクルマに乗って、街中へ。


ハイデラバードを代表する建物のChar Minarに行ったが周辺に駐車場がなく、また次に行こうとしていた博物館の最終入場時間も迫ってきたので、クルマから眺めるだけ。形は4つの尖塔のあるイスラム様式だが思いっきりイスラム風下町のど真ん中にそびえ立っていて、なんか通天閣的な存在?串揚げ屋の代わりがカバブ屋だったりして。さすがにムスリムが多いとアルコールはないだろうけど。

デリー、コルカタとならぶ3つの国立博物館の一つがハイデラバードにありそれを見る。Solar Jung Museumという名前でこれは英国植民地時代もしたたかに自治権を離さなかったハイデラバード藩王国のSalr Jungから来ているらしく、当時のインドでも最も豊かな場所だったようで世界中の美術品が集められている。ちなみにインド人がみんな「イギリス人に盗られた」という有名なダイヤモンド"Kohinor"(英国国王の王冠に入っている)も元々はハイデラバード藩王国の持ち物だったようだ。
ただ外国人である僕から見ると、世界中の美術品よりはインドの絵とか像が集められているデリーの博物館の方が面白かったな。

博物館の周辺は川に沿って椰子の木がたくさんあり、すごく立派なイスラム建築がいくつか見えていて、インドというよりは中東っぽい雰囲気がかなりする。そういう意味では個性的な街だ。


ところがホテルを取っていた"Hitec City"に近づくに連れ、Tata ConsultancyやGoogleなどIT企業が立ち並ぶモダンなビジネス街へと変貌していた。ムンバイよりよっぽど綺麗、同じくIT企業のあるGurgaonよりもすごいかも。まだ見てないがBangaloreに近いものがありそうな気がする。このへんの道路も立派なものだし、さすが昔反繁栄を誇ったというハイデラバード、侮りがたし。

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