2011年4月23日土曜日

タージマハル観光+アグラ城+ファーテーブル・スィークリー

なかなか立派な列車でしょ

415分に目覚ましを鳴らして起床。着替えだけ済ませて445分にロビーで旅行会社のガイドさんと会って出発。ニューデリー駅近くでホテル2件寄ってあと4人をピックアップし駅へ。615分発の特急には少し時間あり、機関車を見たり別の列車を見に行ったりする。1等車は横4列だが僕らが乗ったのは2等車で新幹線と同じ横5列。まあ狭いというほどではなく、室内も昔の国鉄の特急みたいでトイレも臭いしそんなにきれいではないが、インド水準ではたぶんかなり良い列車のようだ。広州-香港の特急もこんなもんだったし、まあまあとしとこう。途中機内食みたいな朝食を出してくれたし、新聞ももってきたし、一応航空機レベルのサービスなんだろう。
遅れもなく2時間でAgraへ到着。後でわかるのだがこの2時間で到着するのは夢のようなことである。早速駅前でマイクロバスに乗り換えタージマハルへ。さすがにセキュリティチェックが厳しいらしくカメラ以外のほとんどのものはバスへ置いていくが水は供給された。そこからは電気自動車のバスで東門へ。男性のセキュリティチェックの列がやたら長い。何だかんだでバス駐車ポイントから4-50分かかってようやくタージマハルへ。

やたらとポーズを取りたがるインドのオネーちゃん
しかしそこは遠くからでも「これは違う」と感じさせるすごいものだった。インドの世界遺産はこれで7つ目となるが、今までのどれとも違う。大理石の白一色で完全シンメトリーのその建物はやはり世界トップクラス。世界遺産として比べてもアンコール、ボルブトゥールと並ぶ感動の大きさと言える。1時間ほどかけて中に入り、お妃タージマハルと5代皇帝シャー・ジャハーンの墓を見て、また建物の周りを2周ぐるぐるする。見れば見るほど美しさの虜になりいつまでも居てずーっといろいろな角度で眺めたくなる。特に裏の川とタージマハルの対比が美しい。本当ならば川を挟んで王の墓(黒いタージマハルとなる計画だった)ができるはずだったとのことで、それを想像しつつ当時の思いをはせる。
あっという間に時間がたち集合時間となる。自分で言い出した時間だったので文句が言えないがもっと時間を取るべきだった。でもこれほどのものを作り上げるとは、当時のインドの国力のすごさを見せ付けられた。単に産業革命後の200年ほどが欧米がリードしただけで、アジアはずーっと世界をリードしてきたのだとわかる。素晴らしい場所だった。
タージマハルを後ろ髪を引かれつつ後にしてアグラ城へ。3代にわたるムガール帝国国王の居城として君臨したこの場所はアクバル、ジャハーンギール、シャー・ジャハーン、それぞれの王の趣味で建築様式が変わる面白いもの。でもタージマハルを建てておきながら、実の息子にここに幽閉されたというシャー・ジャハーンの人生も悲しすぎる。16-17世紀の世界はどこでも肉親でも権力争いに明け暮れるそんなものだったのだろうか?その場所で思いをはせながらタージマハルを遠くから眺めると、これまた別の趣がある。
このテッペンから将棋の駒に命令して動かしたそうな
アグラ市内でツアーにつき物の大理石工房見学&即売を見た後、昼食を取り3つめの目的地ファーテーブル・スィークリーへ。ここはアグラからジャイプールへ行く高速の途中でなかなか来にくい場所にある。そのせいか来ている人はほとんどが外国人のツアー客。人間将棋の盤とそれをするために登ったという5階建ての建物がユニーク。奇跡的に子供を授かった3代皇帝アクバルが予言者に敬意を表しここを建てこの地に移り住んだのだという。でもラジャスターン州に入り砂漠地帯に近いこの場所は水不足で、そのために雨水を集めて活用する工夫がされていてすごいのだが、それでも水が足りずに結局はアグラ城に帰ることになったようだ。
さて僕らはここファーテーブル・スィークリーからアグラではなくデリーに帰らなければならない。約180kmの道のりだが、これがかなりすごい。アグラ-ジャイプールの高速からアグラ-デリーの高速へ向けて、途中をショートカットしていくのだが、途中道がほとんどなくなったかのようなところを通り、スピードが限りなく落ちる。ようやく高速に戻れたかと思いきや、途中の集落で高速なのに人がいっぱい渡ったり、渋滞したりしてやたらと時間がかかる。結局6時間ほどしてようやく帰り着いた。
たまたま行きは鉄道を使うツアーに乗っていたが、これはお勧め。でないと往復クルマでの日帰りは見る時間2-3時間、行きかえりそれぞれ5-6時間づつでほとんどマイクロバスを一日中乗っているだけのツアーになってしまう。本当は帰りも鉄道を使うのがベストと思う。ただアグラ出発が20時台でデリー着が23時頃と遅くなるのが欠点。アグラに一泊して翌日の午後にデリーにうまく戻れる列車が運行されると良いのだが・・・。やっぱり「must visit」な場所なだけに、アクセス交通の改善が望まれる。

写真

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