なかなか立派な列車でしょ |
4時15分に目覚ましを鳴らして起床。着替えだけ済ませて4時45分にロビーで旅行会社のガイドさんと会って出発。ニューデリー駅近くでホテル2件寄ってあと4人をピックアップし駅へ。6時15分発の特急には少し時間あり、機関車を見たり別の列車を見に行ったりする。1等車は横4列だが僕らが乗ったのは2等車で新幹線と同じ横5列。まあ狭いというほどではなく、室内も昔の国鉄の特急みたいでトイレも臭いしそんなにきれいではないが、インド水準ではたぶんかなり良い列車のようだ。広州-香港の特急もこんなもんだったし、まあまあとしとこう。途中機内食みたいな朝食を出してくれたし、新聞ももってきたし、一応航空機レベルのサービスなんだろう。
遅れもなく2時間でAgraへ到着。後でわかるのだがこの2時間で到着するのは夢のようなことである。早速駅前でマイクロバスに乗り換えタージマハルへ。さすがにセキュリティチェックが厳しいらしくカメラ以外のほとんどのものはバスへ置いていくが水は供給された。そこからは電気自動車のバスで東門へ。男性のセキュリティチェックの列がやたら長い。何だかんだでバス駐車ポイントから4-50分かかってようやくタージマハルへ。
しかしそこは遠くからでも「これは違う」と感じさせるすごいものだった。インドの世界遺産はこれで7つ目となるが、今までのどれとも違う。大理石の白一色で完全シンメトリーのその建物はやはり世界トップクラス。世界遺産として比べてもアンコール、ボルブトゥールと並ぶ感動の大きさと言える。1時間ほどかけて中に入り、お妃タージマハルと5代皇帝シャー・ジャハーンの墓を見て、また建物の周りを2周ぐるぐるする。見れば見るほど美しさの虜になりいつまでも居てずーっといろいろな角度で眺めたくなる。特に裏の川とタージマハルの対比が美しい。本当ならば川を挟んで王の墓(黒いタージマハルとなる計画だった)ができるはずだったとのことで、それを想像しつつ当時の思いをはせる。
やたらとポーズを取りたがるインドのオネーちゃん |
あっという間に時間がたち集合時間となる。自分で言い出した時間だったので文句が言えないがもっと時間を取るべきだった。でもこれほどのものを作り上げるとは、当時のインドの国力のすごさを見せ付けられた。単に産業革命後の200年ほどが欧米がリードしただけで、アジアはずーっと世界をリードしてきたのだとわかる。素晴らしい場所だった。
タージマハルを後ろ髪を引かれつつ後にしてアグラ城へ。3代にわたるムガール帝国国王の居城として君臨したこの場所はアクバル、ジャハーンギール、シャー・ジャハーン、それぞれの王の趣味で建築様式が変わる面白いもの。でもタージマハルを建てておきながら、実の息子にここに幽閉されたというシャー・ジャハーンの人生も悲しすぎる。16-17世紀の世界はどこでも肉親でも権力争いに明け暮れるそんなものだったのだろうか?その場所で思いをはせながらタージマハルを遠くから眺めると、これまた別の趣がある。
このテッペンから将棋の駒に命令して動かしたそうな |
さて僕らはここファーテーブル・スィークリーからアグラではなくデリーに帰らなければならない。約180kmの道のりだが、これがかなりすごい。アグラ-ジャイプールの高速からアグラ-デリーの高速へ向けて、途中をショートカットしていくのだが、途中道がほとんどなくなったかのようなところを通り、スピードが限りなく落ちる。ようやく高速に戻れたかと思いきや、途中の集落で高速なのに人がいっぱい渡ったり、渋滞したりしてやたらと時間がかかる。結局6時間ほどしてようやく帰り着いた。
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