2011年9月1日木曜日

インドの信州、ラダック地方を旅する-その2

昨夜手配したタクシーが9時過ぎにホテルへ来た。
どんなクルマかと思っていたが、マヒンドラのXyloという4WDでこれは安心。
昨日空港から乗ったマルチのOMNYという30年位前のキャリィで遠距離はさすがにゴメンだったので助かる。

Lehの中心部を出ると荒涼とした中に学校があり制服を着た少年少女がたくさんいる。
周りは北アルプスの尾根周辺のような草木もあまりない景色の中、彼らは良くこういうところで生きていると思う。
でもシルクロードの支流としてLehの街の歴史は長く、人々はここに長く暮らしているらしい。たくましい。

しばらく行くと川(インダス川上流)沿いの道になり、川周辺は緑のある気持ちの良い景色。山上にゴンパがある場所をいくつか過ぎていく。
午後帰りによる予定のティクセなどらしい。僕らのクルマは最初の目的地であるチェムレへ向かってひた走る。途中Kharuという場所で道を分岐するがここは軍の施設の並ぶ前線基地という風情。
国境近くの防衛線に近いということを認識させられる。兵士はほとんどインド系の人でチベット系は見かけない。
元々ここレダックにチベット系が住んでいたところを軍事的な理由で基地をたくさんつくりインド系がたくさん入ってきたように見える。

分岐点から細くなった道をしばらく行く。周りは完全に高山世界の荒涼とした景色。その中を緑のベルト地帯が続く。先ほどのインダス川に流れ込む支流周辺だけが緑に立って人が生活を営んでいるようだ。
そんな中突如として山上にゴンパと白い建物が並ぶのが見えてきた。チェムレだ。
修道僧が下界から隔離されて修行に励むという点で東西同じようなところができるのが面白い。
中に入ると観光客は誰も居ないようだ。いくつも堂があるようだが、まず一番下の堂に入る。座って仏像を見上げていると若いお坊さんがお経を読み始めた。


でも時々あくびをしたり、何か飲みながらお経を読むのでちょっとおかしい。義務だから読んでいる感じ。ホントは遊びたい年頃だが次男、三男でお寺に預けられたのだろう。
他の堂にも行って見るが複雑な構造であちこち上がっていくつも入ってみた。迷路のような感じが面白い。全般的に人が少なく落ち着いた感じでなかなか良い。

チェムレゴンパを後にして、次のヘムレと向かう。途中斜面を大きくジグザグに登っていく感じが夏のスキー場、ちょうど栂池高原のようだ。
そして登りきったところへゴンパとその周りの建物が多数あった。
ゴンパの境内(そういう言い方をするか知らないけどまさにそういう感じの場所)へ入ると少年僧がいっぱい。地域の次男、三男がみんな集まっている(?)って感じ。

なかにはキックしたりじゃれあっているのも居て、小学校と同じ感じだ。
メインで2つお堂があるらしく手前ドゥカンに入ると大きな仏像が。これはなかなかだ。隣のツォカンへ入ろうとしたら工事中で立入禁止だって、こりゃ残念。
上の階などうろうろしていたら、その工事要因なのか民族衣装を着て休憩しているチベット系のおばさんたちがたくさん居た。「日本人?」か聞くので「日本人」と答えたら何か納得していた風だった。
周りのオバサンに「ほらね、当たったでしょ」と自慢してたのか?
ゴンパを出て山の山腹ぐらいにあるストゥーパまで道が着いているのだ上がってみる。途中僧たちが寝泊りしているであろう建物が続いていて興味深い。

上まで良くとヘムレ全体が見渡せて、後ろに山が見えて素晴らしい眺め。上がってみてよかった。
何とか息が苦しくもならない、体はだいぶ慣れてきたようだ。

次のティクセは来た道をだいぶ戻ったところにあった。ここも下から見上げると欧州の修道所っぽい感じで建物が集積している。
駐車場から上がっていくが案外急坂。さっきよりもしんどい。何とかようやく回廊へ着きメインのお堂に入ると、またまた金色と大きな仏像。ここでも壁画、天井などじっくり眺めさせてもらう。

他のお堂もやたらあってかなり見ごたえがあるゴンパである。隅々まで見て回って写真をいっぱい撮ってここを後にする。

10分も走らないうちにシェイの王宮跡へ到着。ここは下の道路から自分の足で丘の上まで上がっていかなくてはならない。

この上りがかなりこたえる。やはりまだ軽く高山病なのだろうか、それとも単に足の筋肉が衰えまくり?
ゴンパは今まで見てきたのでまあこんなもんかって感じ、悪くはないのだけど。
それより横にある城跡が気になる。上へもっと上がれないかうろうろしているうちにそれらしき道を発見。どんどん行って見るとぐるっと一周しながら丘へ上がっていく道だ。
でもけっこう崩れやすい道な上に僕以外誰一人いない。一番上に行くことは断念し形がまだある程度残っている城跡を見て、下に見えているゴンパへまた戻る。
下界の景色はインダス川沿いの緑が美しい。小さい池もありこの地方としてはパラダイスと言えるだろう景色。

帰りはまだ時間も早いのでホテルではなく、Lehの中心部メインバザールへ行ってもらい、そのへんをぶらぶら歩くことにする。だんだんとLehの街がつかめてきた感じだ。

チベット料理でまだモモを食べていないのでどこかで試そうと、チベット料理店を覗く。
1件目はトゥクパはあるけどモモがないとのこどでやめて別のところに入って見ると、まだ6時にもならない中途半端な時間なのに、案外お客さんが入っている。
しかもチベット系が多い。これはおいしい店かと思いメニューのオススメのスペシャルなモモを頼んだ。
後から入った人もモモを頼んでいる。でそうこうするうちに他に人のテーブルにはモモが運ばれるが、僕には来ない。
何?と思っていると餃子というより肉マンでしょ、というのが僕のところに運ばれてきた。どうやらスペシャルは肉マンということのようだ。
食べてみると悪くないし、たいらげる。また来ても良いな、このお店。



時間もまだ早いし、さらにLehの街の土地勘をつけるためぶらぶらホテルまで歩いて帰るとする。
途中インターネットに出ていたほかの色々なホテルの前も通ってなんとなく街の感じはつかめてきた。

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